講師 石川 清 

柔道整復師 機能訓練指導員 エネルギー療法士  

アップ合同会社 代表 

アップ健康くらぶ(リハビリデイサービス)管理者兼 機能訓練指導員 

著書に「10年先のDNAセッションと整体」という

10年後にスタンダードになる健康へのHOW TO本を出版

整形外科2件、接骨院2件,勤務後に2005年に自身で整骨院を開設。

整骨院でのグレーゾーンといわれる保険制度に疑問を抱き、

子供に自分の仕事をちゃんと説明できるような仕事がしたいと

2012年に知人へ譲渡。

今後の超高齢社会に向けて2010年より高齢者(介護認定者)を対象にした

手技療法と運動トレーニングを組み合わせた

リハビリデイサービス「アップ健康くらぶ」を調布市で開設。


中学時代は音楽が好きでポップス音楽の作曲家を目指していました。

 大学は日本大学芸術学部音楽学科に新設された

電子音楽理論コースという所に所属して

当時としては最新のPC、NEC98というPCを購入して

打ち込みの初期の段階の勉強などが学校の勉強でした。

 しかし私はPCが苦手でした。

ベーシックやマシン語を覚えなければいけなかったり

実際の音楽とはかけ離れた理工系の勉強をする所だったのです。

そしてなぜか大学の体育祭でリレーの選手に選ばれてしまいました。

大学生活では殆ど運動らしい運動はしておらず身体はなまっていました。

そして本番を迎えました。

第一走者が100m、第二走者が200m、第三走者が300m、第四走者が400m

というリレー方式で私は第三走者を任されました。

勢いよく走っていると突然腰が抜けたように力が入らずに転倒してしまいました。

そこから左足に力が入らずに地面に足が付けなくなってしまいました。

 ここから私の人生は大きく変わったように思います。

整形外科に行っても腰には何の異常もないと言われ治療は何もありませんでした。

 それから毎年のようにぎっくり腰を起こしたり

慢性の腰痛に悩まされることになったのです。

ぎっくり腰や腰痛が酷くなると整形外科や整骨院などに行きました。

しかし根本的な原因や治療法はありませんでした。

 そこで私のように何処に行っても治らない

身体の痛みを抱えている人が世の中には沢山いるのかもしれないと思い、

脱サラして接骨院を開業できる免許を取ろうと思いました。

その当時の私の接骨院のイメージは

慢性的な腰痛や身体の痛みを保険を使って治せる所という

イメージでしたので患者様の経済的な負担を

極力少なくして最高の治療を提供できる

整骨院を将来開業しようと思っていました。

 やりたい治療法は柔道整復師の学校へ

通っている当時からありましたので

資格を取ったらすぐに開業してやろうと思っていました。

そしてついに自分の治療スタイルができる

整骨院を開業することができました。

開業初年度から売り上げも安定し毎年黒字でしたが

年々健康保険組合はまだしも国保からもアンケート用紙を

持参される患者様が増えてきました。

アンケート用紙を持ってきてくれる方は良いほうで

持ってこられないで自然に来なくなる患者様も沢山いたと思います。

 そんな時に今の妻に出会いました。

私の妻も私の整骨院に通っていた患者様なのです。

そして妻の所にもアンケート用紙は来ました。

「こんなものが届いたんだけど」と少しキレ気味で。

 事情を話すと「こんな物届いたらら普通二度と行かないよ」

私はこの時、今までなんということをしていたんだろうと反省しました。

「患者様の事を思って保険を使って安い治療費で治してあげたい」

と思った結果、患者様からは詐欺師のように思われている。

せっかく患者様との信頼関係を築いていたのに

アンケート用紙が来ることで詐欺師になってしまうなんて。

 そこで私は色々と情報を取り寄せ

介護保険でリハビリや施術ができる

リハビリ型のデイサービスを造る決心をしました。

思い立ったらすぐやります。

開設の仕方を猛勉強して決心してから半年で開設してしまいました。

しかし介護業界に勤めたこともなければ

仕組みも全く分からない私は地獄を見ました。

その当時はリハビリ型の短時間デイは

まだ介護業界でも浸透しておらず

ケアマネージャーの所に営業に行っても全く紹介を貰えませんでした。

 暫く閑古鳥が鳴いていました。

無常にも家賃と人件費は待ったなしに飛んでいく。

このままでは潰れる、しかし絶対潰す訳にはいかない。

開設時、妻のお腹の中には子供がいました。

出産後、妻は産後鬱になってしまいました。

 利用者獲得の為ありとあらゆることを行いました。

整骨院とデイサービスの営業が終わってから、

デイサービスという介護認定者しか

通えないサービスにも関わらず

近所の民家や集合住宅にポスティングを毎日一人で行いました。

その甲斐あってか問い合わせが少しづつ入るようになってきました。

あとは利用者様の口コミやケアマネ様の口コミで紹介して頂けるようになりました。

 2010年から現在に至るまで人材の問題や

介護保険制度の問題など修羅場を何度も経験させていただきましたが

現在では定員ほぼ満員をキープさせていただいています。

デイサービスの平均稼働率が70%といわれる中、90%前後をキープできるのは

近隣のケアマネージャー様や地域包括支援センター様との信頼の証だと思っています。

これから始める先生達には私のような地獄を見て欲しくないのです。

地獄と修羅場を経験した、しくじり先生から学んでください。

私が10年かけた道のりを遠回りせずに最短で成功を掴むことができるのです。

是非私の失敗や成功した事例をくみ取って成功してください。